門司港で豪華客船「にっぽん丸」市民に公開 「大型客船誘致」に注力
門司港で3月31日、停泊中の豪華客船「にっぽん丸」の船内を市民に公開するイベントが行われ、北九州市と下関市の市民約100人が参加した。
全長約166メートル、総トン数2万2000トン。船内には劇場やホール、バー、カフェ、レストラン、大浴場、プールなどの施設がある同客船。日本各地や海外を周遊するクルーズ旅行の途中で立ち寄った。「門司港への寄港は数年ぶりで、広く市民に船旅の醍醐味(だいごみ)を知ってもらいたい」と、市港湾空港局が企画した。
市では「海外からの旅行客を取り込もう」と大型客船の誘致に力を入れており、「関門海峡は5万トン以上の客船の航行が難しいが、『ひびきコンテナターミナル』(若松区)はもっと大きな船も停泊が可能。新年度は約16万トンの大型客船を筆頭に約40件の入港を予定している」という。上陸したツアー客を、チャーターしたバスで小倉の市街地や門司港レトロなどに送客し、経済的な効果も得ている。
同局の担当者は「大型客船誘致は博多港が先んじているが、すでに過密状態となっており、九州でのほかの受け入れ先を探している。北九州の魅力を広め、さらに多くの観光客を取り込んでいきたい」と意気込む。